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すてきなおくりもの [日記的]

友達が骨董市で見つけたと言って送ってくれました。


すてき!
じつは私の劇団「少女童話」の名前はここから
とってるんですよね。
送ってくれた友達もたぶんそのことは知らないと思う。
画像の本は昭和35年の刊行ですが
その後も装丁を変えて何度か出ていて、そのうちの一冊が
子どものころ家にあったんです。
で、少女童話って言葉の響きと本そのものの雰囲気が好きで
ずっと本棚に置いていたのを、劇団の名前を考えるときに
ふと思いついてつかったのでした。

という思い入れもある「少女童話」
装丁もいい感じですが中身もいい!
お話にも文章にも澄んだ清潔な美しさがあって、
このころの空気や人の心も美しかったのかなあと
夢見させてくれます。
短編集なのですがそのひとつ「おばあさんの花」は、
四つか五つのころ失明してしまったおばあさんが、
ほのかに覚えている「色」というものの記憶――
桃の花の桃色、菜の花の黄色をふとよみがえらせるお話です。
きっかけは、桃や菜の花の香りなのですが、
それはおばあさん(このころはお母さん)の息子が
いたずらに花をつみ、その指にうつった残り香なんです。
やがて、子どもは成長して、母の手を離れてしまいます。

もちろん、花を手にとって、かいでみようと思うなら、
それらの花は、たんぼのどこにも、さいているのでありましたから、
とってもらってかぐことは、できたにちがいありません。
しかし、そういうやりかたではなく、たまたまに、あたらしい花の
においをかぎつける機会はいってしまいました。

これ童話じゃねえよ! 文学だろ!
うつくしいよ。
こんなん小学三年生向けに読ましてたのか50年前。かっこいー。
最後にその子どもが大きくなって、おばあさんは孫を持つ身になり、
孫が子どもと同じように摘んでどこかへなくした花の残り香で、
またあの、ふいに感じるから鮮やかな色の記憶をよみがえらせる
場面でお話は終わります。くうー。

少女童話は一年生(向け)から六年生まで
学年ごとに出ていたようです。
キャッチがまたピュアで美しいの。

やさしい日本の少女たちよ
花がめには花を、
心には、いつも美しい夢をたやさぬよう

これはあなた方に心をこめておくる
お話の花束、ゆりかごの歌

うわーん……
いいなあー私もこういう心の底に透明さを感じる
美しい物語を書いていけたらなーと思います。
やってることはエッチだったりイタかったり
いろいろですけどね!
でもいいの
現実の子どもは美しいものよりジャンクなほうを喜んだりしますし
私も「少女童話」と同時にジャンプや少女コミックや
父親の買った週刊誌についてるエロ小説とかも読んでいたから。
同時にいろいろあって吸収したらいいと思うの
子どもも大人も。

裏表紙には当時の持ち主の記名があります。
「三ノ二 清水紀子」さん
友達も言ってたけど一字ちがいだ~
きっといろいろ不思議な力をくれる本に違いありません
ありがとう友達!
素敵な友達ですが飲み会では
私(女)「男の人ってそんなしっかり女を好きになったりしないよね」
友達(男)「ならないねー欲望はあるけどね」
別の友達(男)「まったくないわけじゃないけどね。
でもオレもカミさん好きで結婚したかどうかあやしい」
みたいな夢崩壊の会話もしてます。
もちろんそうじゃない男性もいるでしょうけど、私の周りは
上記みたいのが多数派だったりするんだよなー。
美しいものが美しいこととは矛盾しないけどね。

◆ユア状況

理人のグッドエンド見て、秀巳のグッドエンドも見ました
今後は拓→くーた→キヨ→俊一視点と見ていく予定
俊一視点行くまえにもう一度俊一やろうかな……
でも、これまでクリアしたキャラもみんなグッドエンドしか見ていない
バッドエンド見るの苦手なんだよな~
昔「ファイヤーエムブレム」というゲームが大好きで
狂うほどプレイしたものですが、結局一度も、
全員仲間で全員生存エンド以外を見なかった気が。
でもこのゲームは見ないとだなー
書くときは、バッドもそれなりに
楽しかった覚えもあるんですが。


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